痛いの辛いのとんでけー!

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そのめまい、命に関わる危険な「非回転性のめまい」かも?

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めまいの原因の代表ともいえるメニエール病では、酷い時にベッドに寝ていても自分の身体がどの位置にあるのかわからないぐらいぐるぐる回っている様に感じます。

 比較的軽いめまいでも、一晩ぐるぐると目が回って動けず少し様子を見て翌日受診されることが殆どです。発作が起こったときには、「この状態はいつまで続くんだろう」「何かひどい病気じゃないのかしら」などと、不安になってしまう人が多いものです。

また、「いつ発作が起こるかわからない」「外出するのが不安」など、生活に支障も出てきます。ですが心配ありません。発作のときはとてもつらいのですが、めまいの約8割は安静にしていれば、2.3日もすれば症状は落ち着きます。また、適切な治療を受け、日常生活を工夫すればうまくつきあっていけます。

 

危険なめまいの見分け方

めまいの中には生命に関わる深刻なものもあるので、発作があったときには危険なめまいなのか、生命の心配がないめまいなのかを判断することが必要です。めまいを診断する際には、クルグル目が回るような「回転性のめまい」と、それ以上ふらつくような「非回転性のめまい」に大きく分けられます。

おおざっはにいうと、めまいの約6割は「回転性のめまい」で、残りの約4割は「非回転性のめまい」です。「回転性のめまい」のほとんどは内耳の異常によるもので、生命の心配がない安全なめまいです。

一方、「非回転性のめまい」のなかには、ホルモン異常や自律神経症状などこわくないめまいもありますが、意識を失う、ふるえやしびれがある、マヒがあるなどの神経症状と一緒にふらつきが起こった場合は、脳の異常が原因の危険な中枢性のめまいなので、すぐに救急車を呼んで脳神経外科神経内科を受診してください。

 

眼球のチェックをして危険なめまいを判断する

ただし、回転性のなかにも危険なめまいがあります。それは小脳や脳幹の出血によるめまいで、この場合、グルグル回るめまいを覚えます。回転性のめまいが危険なものかそうでないかを見分けることは、それほど難しくありません。めまいが起こっているときの患者さんの眼球を見ればわかります。

患者さん本人が自分の眼球を確認するのは難しいので、家族や周囲にいる人がチェックしてあげましょう。眼球が縦に動いていたら小脳出血、時計回り、あるいは反時計回りに、右回りや左回りに振れていたら脳幹出血が疑われます。これら以外のグルグル回る回転性のめまいであれは、大きな心配はありません。

 

10人に1人は危険なめまいの可能性がある

めまい全体の約6割を占める回転性めまいのうちの約1割弱に、小脳出血や脳幹出血によるめまいがあり、全体の残り約4割を占める非回転性めまいのうちの約1割は、危険なめまいであるとされています。つまり、めまいを感じた人の10人に1人ほどが危険なめまいといえます。

この数字を少ないと考えるか、それとも多いと考えるかは受け止め方によって異なるでしようか、少なくともめまいを感じたときには神経症状や眼球の動きをチェックして、危険なめまいなのか、安心なめまいなのかを判断することが大切です。

めまいにはには生命に関わる危険なものもあります。はじめてめまいの発作が起こったときは、症状をチェックして、医師に正確に伝えることが大切です。

 

めまいが起こった時は一緒にいる人がココをチェック

意識の有無を確認する

呼びかけて、その応答で「意識があるか」「ろれつは回っているか」「声のかすれはないか」などをチェックしましよう。

外傷の有無を確認する

倒れたときにケガをしていないか、頭を打っていないかなどをチェックしましよう。

神経症状の有無を確認する

顔面神経マヒ、ろれつ、手足のふるえなど、神経症状(下記のチェック)がないかをチェックしましよう。

これらの神経症状を伴う非回転性のめまいは危険!

・顔面にマヒがある
・ろれつが回らない
嗄声させい(しわがれ声)
手足をスムーズに動かせない
ふるえがある

回転性のめまいは、そばにいる人が眼球の動きをチェックしましょう。異常な眼球の動きがみれられる場合はすぐに救急車を呼ぶ必要があります。