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眼精疲労はたんなる眼の疲れではなく「れっきとした病気」だった?危険な眼精疲労の”7つ”の症状

 

眼精疲労に悩んでいる女性

現代人の眼の健康を脅かす眼精疲労

眼精疲労は、たんなる「眼の疲れ」とどこが違うのか?と実に多くの人は疑問に思っているのではないでしょうか。その質問にお答えするまえに、少し説明を加えておくと、眼精疲労は厳密にいえば病気ではありません。

しかし、つらい症状があることはたしかで、言ってみれば"病名のない病気”です。とはいっても、この”病気ではない”というのは白内障緑内障、糖尿陸網膜症といったはっきりした眼病ではないという意味であって、眼精疲労は”たんなる眼の疲れ”どころではなく、広義の解釈をすれば、れっきとした眼の病気といえるのです。

 

病気と認められていない眼精疲労

眼精疲労はもっとも現代的な眼病といえます。ただ本人にも医者の側にも厚生省以下の関係機関にも、いまのところ眼精疲労=病気という認識がありません。

服科医のなかには、眼精疲労患者の激増をゆゆしき問題ととらえてはいるものの、目前の”はっきりと眼病と認められている眼トラブル”の患者さんの対応に追いまくられ、眼精疲労には積極的な関与ができないでいる、といったケースも多いのです。その結果、眼精疲労に脳む人はしつに多いという現実があるのに、社会問題や医療問題としての眼精疲労は見過ごされているのが現状です。

たとえば、手もとにある朝日新聞社発行の現代用語事典「知恵蔵』にも眼精疲労の項は見当たりません。また、新聞や雑誌の見出しに登場することもめったにありません。現代人の眼の健康にとってこれほど大きな問題はないと思えるのですが、どういうわけかマスコミもあまり眼を向けません。

それはそうですよね、テレビの見すぎはダメ!なんて記事を書いたらテレビを見る時間を減らされてしまうわけですし。テレビを見なくともスマートホン所持が当たり前になった現代、それも意味の無いことかもしれませんが…。 

 

眼精疲労には、こんな症状がある

では、眼精疲労とはどんな症状をいうのでしょうか?その名の通り、眼の疲れからくるもの。しかし、これはたんなる眼の疲れとは違います。たとえば長時間細かい活字の本を読んだあと「今日は眼が疲れたなあ」と感じることがあるかもしれません。「最近、眼が疲れやすくなった」という老眼の初期の方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、一晩ぐっすり眠ったり活字や書類を読むのをやめてしばらくすると眼の疲れはおさまってしまうというのであれば、それほど心配することもないでしょう。これも眼精疲労の一種ですが、たんなる一過性の眼精疲労です。

問題は、たんなる眼の疲れではおさまらないときです。眼精疲労になると、じつにさまざまな症状があらわれてくるのです。では、眼精疲労の症状にはどんなものがあるのかというと


①眼がチカチカする。
ふだんならまぶしいと感じない光でも、まぶしさを感したりします。

②眼がかすむ。
薄いモヤがかかったように感したり、小さな字がかすんで見えたりしまったりする。老眼や近視にまちがえられやすい症状です。

③眼の奥に痛みを感しる。
④眼がかゆくなる。
アレルギーや結膜炎のこともあるので、それらとは区別することが必要ですが、眼精疲労の患者さんの多くが訴える症状の一つです。
デスクワークなどをしていて、気がつくと、指先で眼や眼の周辺を自己流マッサージをしている、という人をよく見かけますが、これも眼精疲労の注意信号です。

⑤まばたき (眼の開閉)が増えたり、まぶたがビクピクする。
俗にいう″チック〃と間違えられることがあります。本来、まぶたは随意筋なので自分の意志で動かせるのですが、
疲労のために血行が悪くなって低酸素状態になると、意志に関係なく動くようになってしまうのです。

⑥眼が乾いて痛くなる。
いわゆるドライアイです。空調の関係でしょうか、このドライアイが激増しています。とくに涙の分泌が少ない人にとってはつらい症状です。
また、パソコンやスマートフォンの画面を見つめているとまばたきの回数が少なくなってドライアイになりやすいです。

⑦眼の充血や流涙がいちじるしい
眼が充血して、眼の周囲が腫れる人もいます。これはただちに仕事をストップせよ。という信号といえます。

 

ほかにもありますが、以上の症状が継続的、断続的にあらわれれば眼精疲労とみてまず間違いありません。今上げた眼の症状のほかに頻出する症状として「頭が重くなる」「首すじのこり」「コンタクトレンズがはいりにくい」「頭痛やイライラがひどい」「集中力や持久力が低下する」などがあります。

「肩こりがひどい というのは、眼精疲労の患者さんのほば全員に共通して見られます。眼精疲労からくる典型的な症状が肩こりなのです。また、人によっては、吐き気がしたり、胃の調子が悪くなり、食欲不振に陥るということもあります。

このように眼精疲労は眼の症状だけでなく、肩こり、頭痛、イライラなど、体の他のの部分にも影響があらわれます。

 

眼精疲労は全身に様々な影響を及ぼす

眼精疲労が原因で体がだるくなっている女性

眼精疲労は目の様々な症状をもたらしますが、眼だけでなく全身に様々な影響を及ぼします。眼精疲労が原因で体に出る症状はたくさんありますが、ここではよく見かける症状をいくつかあげてみましょう。

 

①後頭部から首すじにかけて、痛みや重みを感じる。
ジーンとしたり、頭全体が重くなったような気分になります。

②頭痛や偏頭痛が起こる。
③鼻のつけ根から眉毛のまわりにかけて痛む。
④肩がひどくこる。
たいへんよく見られる症状です。とくにデスクワークをする人には、年中肩こりに脳まされている人が少なくないのですが、この肩こりは、眼精疲労からきていることがあります。

⑤ひたいのあたりやこめかみが痛む。
これも眼精疲労にともなって、よく見かける症状です。

⑥吐き気がしたり、食欲不振になる。
これはかなり重い症状です。これが酷くなると、出社拒否などの神経症の領域にも入っていきかねません。その場合、イライラや不眠も伴います。「頭痛がしてくると、吐き気がする」と訴える人が多くいます。

⑦腕のつけ根が痛む。
後頭部や首すじ、肩だけでなく、腕のつけ根の部分からひじにかけても入念にマッサージを施します。

 

眼精疲労があると、全身の倦怠感も増す

眼が疲れてくると、全身の疲労感も増してきます。「だるい」「疲れやすくて根気が続かない」と感じる時は眼が痛いとか、かすむといった眼の症状を感じなくても眼精疲労が起きているのでは?と疑ってみることも必要です。

眼精疲労治療を受けた人に共通しているのが、治療後「気分がスッキリした」という声。治療によって眼や体の不快な症状が取れると、眼がスッキリするだけでなく体全体が生まれ変わったようにフレッシュな気分を味わえるのでしょう。そうした時は、疲労感も消えているはずです。


あまりにも酷い重度の症状が出ているのに「これは眼精疲労のせいだ!」と思い込まないことも大切です。他の重大な病気のシグナルかもしれないのですから。