痛いの辛いのとんでけー!

生活している中でおきる「様々な痛み、辛い事」をテーマにして書いているブログです。

めまいがする時 適切な判断をし、治療を受ける事がその後の経過の決め手になる

めまいに悩む女性

めまいの発作は、起き上がれないほど辛かったり、目がグルグル回ってどうにもなかったりということが多いものです。そんなとき、患者さん本人が客観的に自分の状態を把握することは、正直難しいでしょう。

 

家族や周囲の人間がまず”めまい”について知っておく

めまいの発作が起こったときには、家族や周囲の人が「患者さんに何が起こっているのか」を見ておく必要があります。メインの症状は「めまい」ですが、それ以外にどんな症状が起こっているのか、声をかけながら確認していきましょう。

例えば「お父さんどうしたの?」と声をかけて反応があれば意識はあります。反応ががまったくない場合は、その瞬間意識が飛んでいるということ。意識障害あったことになります。

ところが意識障害が短時間であった場合、本人には意識が途切れたという認識がないので、この症状は見過ごされがち。長い時間意識を失っていた場合は気がつきやすいのですが、短いものだと本人はなかなか気がつきません。

 

適切な治療を受けることがその後の経過の決め手に

このような短時間の意識障害は、一過性の虚血発作、いわゆる脳梗塞の前症状のサインであることが多いものです。こうした症状にいち早く気がつき、適切な治療を受けることがその後の経過の決め手になります。

特に、グルグル回る回転性めまいではなく、フラフラするような非回転性めまいの場合はどのような随伴症状が起こっているのか、神経症状が起こっていないかなど、周囲の人がチェックすることがとても大事。

自分でチェックするのは難しいので、家族や周囲の人がそれらを参考にして、まず危険なめまいそうか、そうでないめまいなのかをチェックしましょう。神経症状を伴う危険なめまいの場合、すぐに救急車を呼んで適切な治療を受けるようにしてください。

 

めまいが起こったときのチェックポイント

受診の際に医師に伝えることは

・グルグル回るめまいなのか、そうでないめまいなのか
いつ、どんなとき、どのような体勢のときにめまいが起きたのか
めまいは右回り(時計回り)か、左回り(反時計回りか) 

こんなときは車を呼ぼう

意識がない(意識障害がある)
激しい頭痛やけいれんがあるロ胸部の痛みを訴えている
・失禁 (尿もれ) している

 

めまいが起こった時病院では何科を受診すればいいのか

めまいが起こったとき、皆さんは何科を受診されるでしょうか。まず多いのは、内科を受診されるケースです。

内科医の場合血圧を測り、数値によっては「あ、これは高血圧からきためまいです」「これは低血圧によるめまいですね」と診断が出されるでしょう。血圧の数値に問題がなかった場合は「じゃあ、ちょっと心電図をとってみましょうか」となり、心電図をとって不整脈心筋梗塞を示すような波形が出たら「心臓が原因のめまいでしょう」という風に診断されます。

心電図も異常がなけれは、採血して数値に異常がある項目によって、「鉄欠乏性貧血」や「コレステロール値が高いので、動脈硬化性のめまい」と診断され、内科で診察は終了してしまい、これらに該当しなかった場合は「耳鼻科を受診してみてください」と指示されます。また、耳鳴りや難聴がある場合は、内科を受診したとしても耳鼻科の受診をすすめられるでしょう。

 

めまいはさまざまな要因から起こるため、メインの病気が別に隠れていて、その症状としてめまいが出ているケースがあります。中には脳神経外科神経内科を受診すべき深刻な病気もあります。受診出来る科が多いと患者さんか混乱してしてしまいがち。

例えば、良性発作性頭位めまい症でもなく、メニエール病ともいえない、どうもハッキリしないめまいが多いとき。その場合、内耳性めまいとくくられるのですが、経過観察しながら、めまいと上手につきあっていくことになります。

 

知識をつけて賢く病院で受診しよう

ひと言でめまいといってもその原因は様々ですし、中には原因が中々ハッキリとしないものもあります。たからこそ、めまいを発症したときは「めまい専門医」を受診するべきだと言えるでしょう。内科医はもちろん、耳鼻科医もめまいにたいしてある程度の知識はあっても、全員がめまいのエキスパートというわけではありません。

めまい診療の専門知識と診療技術をもっている、めまいの診察のプロフェッショナルは、「日本めまい平衡医学会」が認定した「めまい相談医」です。たた、めまい相談医の数はそれほど多くありません。2016年月現在、全国のめまい相談医の人数は393名。
東京や大阪など大きな都市以外では数名程度しかいないのか現状です。

 

めまい相談医とそうでない耳鼻科では大きな違いがある

めまいが起きて医療機関に行くと、まず内科、それから耳鼻科を診断して「血液検査や画像診断でも異常はありません」「気のせいでしょう」とか、「年たからしょうがないでしょう」などといわれてしまうことが少なくなく、診断名が確定しないめまいに悩まされることになります。酷い医者の中には「天気が悪くなれば具合が悪くなるのは当たり前」ぐらいに考えて、めまいを軽視している医師もいます。

めまいの専門医であれば、気圧が下がって具合が悪くなるというのは「内耳は気圧のセンサーだから、低気圧はめまいを誘発するリスクが高いんだろう。じゃあ、果たしてそれは本当なのか、実証した人がいるのかいないのか」といった内耳のシステムを考えて、めまいをとらえるわけです。ですので、耳鼻科という同し看板を掲げてはいてもめまい相談医とそうでない耳鼻科では大きな違いがあります。

 

自分でめまいについて知識をつけておくことが身を守る事になる

患者さんのなかには、医師から満足できる説明を受けられずいろいろな医療機関を渡り歩いて挙句の果てに、やっと「めまい相談医」のところに来て「こうです,」と診断がつき、「ようやく納得しました」といって帰る方か多い、そういう現実がある様です。

こうした現実を考えると、もちろん、めまい専門医を増やすという活動もさることなら、患者さん側から「実はこうじゃないですか」ぐらいのことをいっていいのではないかと思っています。「こういう症状がありました。こういうこともありました」と、詳しい症状を医師に列挙してきちんと仕分けしてもらうくらいのつもりでいたほうが、自分自身の身を守ることになるでしょう。

的確に診察して仕分けするのが医師の務めですが、現実にはめまいに関する専門的な知識を備えた医師の数はまだまだ十分とはいえません。だからこそ、自分で自分の身を守るためにめまいの知識を身につけたほうがいいといえます。