痛いの辛いのとんでけー!

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超悪玉コレステロールより怖い!?恐玉コレステロールなんてものまであるって知ってましたか?

タバコを吸うとHDLコレステロール値が低くなる

超悪玉コレステロールに続き、恐玉(こわだま) コレステロールというものもあることが、最近の研究でわかってきました。

恐玉コレステロールとは、前の記事で紹介したリポたんぱくが血液中で分解されたあとの残りカスのことで、正式名称をレムナント様リポたんぱくコレステロール(RLPコレステロール) といいます。

恐玉コレステロールは、酸化しなくても免疫細胞が異物と判断して攻撃をしてきます。そして免疫細胞は、酸化コレステロールを取り込んだときと同様、それを分解することができず血管壁に付着します。

その結果血管壁が膨らんで、さまざまな病気を引き起こすことになるのです。怖玉コレステロールは、コレステロールより動脈硬化を引き起こしやすいことがわかっています。またこれが増えると、突然死を起こしやすくなるとも言われています。

 

食べすぎや乱れた生活習慣がコレステロール値を高めていく

コレステロールの7~8割は肝臟でつくられ、残りは食事から吸収されます。体にはコレステロールの量を調整する機能が備わっていて、外からコレステロールをとりすぎると、肝臓での合成がセーブされ、血液中のコレステロールの量が常に一定に保たれるように調整されています。

しかしこうした調整機能も、慢性的な食べすぎが続くと調整が追いつかなくなり、食べ物から吸収されるコレステロールの量にかかわらず、肝臓はコレステロールをつくり続けてしまいます。さらに食べすぎは中性脂肪を増やし、血液中のコレステロールを肝に戻してくれるHDLコレステロールを減らしてしまう原因にもなります。

こうしたことから血液中にLDLコレステロールがたまっていってしまうのです。また、食べすぎだけでなく、偏食、飲みすぎ、運動不足など、生活習慣の乱れもコレステロールの調整機能を乱す原因となります。

 

コレステロールの値の高い人は血液もドロドロでスムーズに流れない

きれいな血液はサラサラで流れも速いのですが、コレステロールが増えすぎた血液は、ドロドロでスムーズに流れません。年をとると動脈の血管壁がしなやかさを失い、硬く、もろくなります。これが動脈硬化です。

そこに脂質たつぶりのドロドロ血液が流れると、血管の内壁に細かい傷がつき、そこからコレステロールが入り込んで内側がどんどん膨らみます。その結果、動脈硬化が加速して、心筋梗塞や狄心症、脳梗塞など、命にかかわるような病気を引き起こす危険性が高まるのです。

動脈瘤や大動脈解離、すい炎、胆石などの病気のきっかけにもなりかねません。コレステロール値が高い人は、十分注意が必要ですが、ドロドロ血液はLDLコレステロールのしわさなので、総コレステロール値か高くても、HDLコレステロールの割合が高い人は問題ありません。

 

善玉・HDLコレステロールの不足は超悪玉や恐玉コレステロールを増やす原因に

コレステロールのとりすぎは問題というイメージがありますが、HDLコレステロールの不足はよくありません。HDLコレステロールが少ないと血液中のコレステロールが回収されないため、超悪玉コレステロールや恐玉コレステロールが増え、動脈硬化を引き起こす元となります。

不足する一番の原因は喫煙です。たばこを吸うことで、HDLコレステロール値が低くなります。たばこを吸っている人は、すぐ禁煙をすることがHDLコレステロール値を上げるための最も効果的な方法です。ほかにも肥満や運動不足が原因としてあげられます。

またアルコールは少量であればHDLコレステロール値を上げることがわかっています。飲みすぎない程度の飲酒は、HDLコレステロールにはおすすめです。血液中のLDLコレステロールが多い、ないしはHDLコレステロールが少ない状態脂質異常症といいます。以前は高脂血症と呼ばれていました。