正しい姿勢でねこ背を治せば「首こり、肩こり、腰痛」が劇的に改善!
ねこ背でいると、首と肩がこります。前に倒れそうになる上体を、首と背中の筋肉で支え続けるからです。それでは色々な場所がこって当たり前です。
こうして背中が硬直して癖になってしまうと、今度は背筋を伸ばすのがつらくなってきます。正しい姿勢でいると、首と背中は開放されます。硬直して癖になってしまっている人の場合は、正しい姿勢でいることがつらく感じられてきます。
硬くなっている筋肉を無理に伸ばしている形になりからです。けれども、繰り返している内に大抵はだんだんと楽になってきます。
もしも硬直が重度だったら、ぬるめのお風呂にゆっくりと30分以上つかって、血行を充分に良くしてください。その後に正しい姿勢を取るようにすると、慢性化した硬直もほぐされていきます。
腰痛についても、悪くなり方は同様です。倒れそうになる上体は、想像以上に腰への負担を大きくします。椎間板(ついかんばん)かかる圧力は、良い姿勢のときの倍以上とも言われています。いつも前屈みでいれば、腰がつらいのは想像できます。ねこ背程度の小さな負担でも、積み重なれば、腰の耐久力を超えてしまうケースがあります。
正しい姿勢でいれは、腰に不要な負担をかけなくてもよくなります。
正しい姿勢になれば歩くのが速くなり、動き出しも機敏になる
ねこ背で立っていると、太腿(ふともも)の前側が緊張します。前に倒れそうになるのを、踏ん張るからです。急な坂道を下る時を思い起こしてください。太腿の前側に力を入れて、転げ落ちないようにしています。それと同じ理屈です。
もちろん、かかる負担の大きさは違います。本人も意識しなければ、ねこ背での小さな負担には気付きません。ですがこれが、その人の動作を鈍くしています。
太腿の前側に力を入れて踏ん張っている状態は、プレーキをかけて止まっている状態に似ています。
ねこ背でいる間は、プレーキがかかりっばなしの状態です。当然、歩くのも遅くなります。
ねこ背の人が歩く姿は、大げさに言えばこう
前に倒れそうになる身体を、足を出して止まる。また倒れそうになった身体を、今度は反対側の足を出し、止まる。これを繰り返します。身体を支えるための足なので、大きく前に踏み出せません。
歩幅はどうしても狭くなります。だからねこ背の人の歩き方は、トボトボとした印象になります。急な坂道を下る時に、小さな歩幅でちょこちょことプレーキをかけますよね。あれを平地でやっているわけです。
正しい姿勢になると、歩き方も様変わりする
前に倒れ込むような歩き方ではなく、大きく前進するために一歩を踏み出せます。「正しい足の付け根のイメージ」が加わると、歩きは大きくダイナミックになり、前に前に力強く身体を運んでくれます。これが平地での正しい歩き方です。
太腿の前側の緊張は、動き出しも鈍くさせます。プレーキがかかりつばなしなので、それを一度、解除しなければいけません。わずかな時間差のようで、違いは明白です。
正しい姿勢を基本にすると、スムーズに楽に動き出せる
正しい姿勢とは、骨格にうまく体重を預けてリラックスしている状態です。力が抜けているので、必要な筋肉がすばやく反応できます。なんだか武道の真髄の様な話ですが実際の日常生活にも通じるものがあります。
余計な段階は少なかれば少ないほど、動き出しは機敏になるでしょう。